コミュニケーションのレッスン

先日「成功はスキルだけでは出来ない。」で書いたように、スキル以上にコミュニケーションは大事。スキル自体、実力そのものがない“張りぼて”だと、結局どの世界でもバブルな成功で自滅していきますが、コミュニケーションが出来ていないとどうにも世界が広がらないのは事実。

「人は1人では生きていかれない。」のですね、シミジミ…

先日あるドイツ企業の日本代表の男性と車で移動中。緊急な用事で取引先のムンバイから彼にお電話。あちらの声も私にも筒抜けだったのですが、ものすごい癖のあるインド訛りの英語。私にはまったく解読不可能な巻き舌の発音のオンパレードでした。

「もちろん自分の英語もまだまだ下手だし、スピーカーの母国語によって独特の癖がのるのも個性。インド人が話す英語にはかなり癖を感じてわかりにくい場合が多いね。でもね、インド人でも役員レベルになる人間は“万人に伝わる英語”を話すよね。」そう電話を切った彼が言っていました。

まさに~!

立場が上に行けば行くほど、理解する相手が増え、伝える相手が増える。そして逆もまた真なり。理解する相手を増やし、伝える相手が増やすほど、立場は上がる⤴だからこそ成功するひとは、コミュニケーションを磨く。

「伝える→伝わる」の違いは「自己満足→相互理解」の違い。「脳に自分1人→脳に沢山の人」という脳の成長でもあります。英語というコミュニケーションのツールの質をみんなに伝わるレベルに磨くからこそ、地位がついて来る。日本語でも全く同じ!この「コミュニケーションの量と質」、セミナー書籍などのインプットだけにしていたら勿体ないです。

例えばこのドイツ企業代表男性と観戦したバスケの試合。

日韓代表戦で初めて日本勝利し大いに盛り上がりましたが、私の注目はある1人の選手にロック・オン!それがバスケ日本代表の富樫勇樹選手。

彼の巧の技ともいえる美しいドリブル(スキル)ももちろんですが、相手の動きを読み、そして味方選手に指令やパスを出すタイミングが絶妙。(コミュニケーション)監督レベルで試合全体を俯瞰して、相手を読み的確に指示しながらさらに自らが動く。富樫選手の脳&筋肉に惚れ切った試合でした。

そしてお寿司屋さんでもコミュニケーションは大いに学べます。わたしはよく四谷のすし巧さん系列のお店にお邪魔しますが、カウンター8席ほどのお寿司屋さんはオフィス&世の中の凝縮図。

まずは見習いの板前さんは自分の仕事をあげるだけで精一杯(スキル)。それが店主になると仕事を美しく仕上げるのはもちろんだけれど(スキル)、顧客の座るタイミング、グラスが空くタイミング、常連さんの好き嫌い、魚の産地と仕事内容の伝達、焼き方やホールスタッフへの仕事の指示etc(コミュニケーション)の量と質の高さに惚れ惚れしちゃいます♡

お写真は不動前の“すし 岩澤”さん。えぼだいの燻製握り美味でした。

お寿司屋さんにメニューは無いけれど、メニューある店舗であれば、メニューの分かりやすさ、構成、紙やフォントにいたるまで“お店の良さ”を伝えるコミュニケーションの大きな役割です。口コミ以外の集客がある店舗や業種なら、写真からWEB構成まで全てですから、見習いと店主ではもう脳にいる人の数が違う。

そしてコミュニケーションは言語やオーラルだけではないですよね。顧客に「伝える」前の「理解する」部分は目配り気配り。顧客のグラスのお酒の量、お好みのネタとお酒を理解してインプットしているからこそ、手元にある中での次の銘柄をお勧めできる。あまりに出来たお店に行くと“美味しさ(スキル)×おもてなし(コミュニケーション)”に感動してしまいます。美しい&美味しい~!

「コミュニケーションが出来る人のお給料が高くて当たり前だっ!」水面下の仕事量と相互理解相手の数と質が段違い!(OL時代に上司との給与の差に文句言ってた自分が恥ずかしい。)

そうそう、ある夜お寿司屋さんで感動したのは、見習いの方と店主の動きのシンクロ!

お写真は青山の巧慎吾さん。人気ですぎて最近予約とれません(泣)鰯など雑魚を思いがちなお魚を熟成して上品に出してくださいます。

見習いの方が指示でなく背中で学ぶからこそこのシンクロ…口頭の指示ではなく、店主の姿勢から肌で習得していく。間違いなくこのお若いスタッフは将来素敵なお店を開いてくださることでしょう。

コミュニケーションのレッスン、両目を開けたら家庭でも、試合でも、レストランでもできますよ。